ここ3カ月ほど、14才になるわが家のミニチュアダックスフントのキキと、
毎朝公園に散歩に行っている。
キキは4月末に椎間板ヘルニアになりまったく歩けなくなったが、
治療の甲斐があり、歩けるまでに回復。
いまはリハビリのために毎日公園を歩かせている。
歩くコースは、駒沢公園のチリリンコース。
日中は子供達の自転車で賑わうところだが、朝のうちはキキ専用コースといったところ。
回復したとは言っても後ろ足を交差するように歩く姿は人目につくようで、
いろいろな方に声をかけられる。
先日も、一人のお年寄りに声をかけられた。
「いつも一生懸命歩いているねー。たまには休憩したら?」と、私にではなくキキに声をかけてきた。
そして私には、「ここに四つ葉のクローバーがあるよ」と。
この方は、よくお見かけする方で、いつもコース沿いの草むらをじっと見つめている。
場所を変えてもおなじことをしているので、何をしているのだろうとは思っていた。
ヘェ〜、四つ葉のクローバーを探していたんだ。
聞けばもう200本ほど探したという。
探すコツは四つ葉のでる株であるか否かを見極めること。
その株を見つければ四つ葉はたくさん取れるよと教えてくれたが、
どうやって見極めるかはおしえてくれなかった。
ただ、よくある場所は教えてくれたのでその日は一本見つけることができた。
それからは散歩のかたわら四つ葉をさがす日々がはじまった。
毎日毎日行けば必ず見つけるまで探す。
おかげで、昨日までに24日間連続四つ葉採取を記録。四つ葉コレクションは38本になった。
今日は朝から一日中雨。
そのため散歩は中止になり、連続記録も途切れたわけだが、
なにやらほっとしている自分に気づき苦笑している。
何がなんでも見つけなければとむきになっていた自分が可笑しかった。
この雨で少し頭を冷やし、明日からはもっと気楽に四つ葉をさがそうと決めた。
見つかっても見つからなくても、四つ葉をさがしている時のわくわく感が好きだし、
なんたって、四つ葉が目に飛び込んでくる瞬間はえも言われぬ快感なんだから。
日々是陽陽 2011年
四つ葉のクロ-バ-
金工体験
アトリエの土曜クラスの生徒6人と、
光の彫刻家である原口美喜麿さんのアトリエを訪問した。
埼玉県比企郡吉見町にあるそれは、
竹林と雑木林に囲まれた関東平野の真っ只中にある。
2,000坪前後(定かには分からないとのこと)の広い敷地には、
日本家屋の光の彫刻館とカフェがあり、別棟に金工と陶芸のアトリエがある。
今回は、そのアトリエで金工の体験をさせていただく為に訪問した。
(もちろん光の彫刻も鑑賞させていただき、生徒たちが感動したのは言うまでもない)
体験メニューとして、スプーン,モビール,キャンドルスタンド,
銀のリング等を提示されたが,全員が銀のリングを希望。
まずは「リングとは何か」からはじまり、リングの作り方、
彫金の技法の説明等々一通りレクチャーを受ける。
みんな手を動かしたくてうずうずしていたところで、やっと試し打ちに。
焼鈍した銅板に、槌目を付けたり,刻印を打ち付けたり,ドリルで穴をあけたり,
透かしを入れたりと、デザインを思い描きながら小一時間ほどいろいろ試してみる。
昼食をはさんで、いよいよリング制作開始。
銀の板を手に少々緊張気味ながら手際よく作業を進めていく姿は、
どの子もいつにもまして気迫に満ちていた。
2時から始めた作業は、途中少々の休憩をはさんで6時過ぎまで続き、
最後の磨きをかけて、完成!!
自作をお互いに見せ合ったり、指にはめたりと皆大満足の顔、顔、顔……
さらに、全員が「また来たい」と声を揃えていうではないか。
連れて来てよかった~と、心から思ったことでした。
みんないい指輪ができて、よかったね。
今度は、竹の子の時期にまたお邪魔しましょうか。
iPad
とうとう買っちゃいました、iPad.
携帯も持っていない機械音痴が、iPadを使えるのか?って思いますよね。
それは、本人が一番危惧していたところだったんですが、買って3日目なのに、結構重宝している自分に驚いています。
はじめは勧めてくれる家人が鬱陶しく、逃げまわっていたのですが、パソコンの時と状況が同じと気づき、逃げていてはダメと意を決した訳です。
パソコンの時も散々言い訳して逃げていたのですが、今やあの時やっておいてよかったと胸をなでおろしているのですから。
正解でしたね〜。
なにしろフットワークの良さは、想像以上。
さっそく大辞林や歳時記をダウンロードし、さらに重宝度がアップしています。
写真を撮れる機能もあるけれど、これは、笑えます。
世の中のカメラは、どんどん小さくなっているというのに、このデカサ!
大学ノ-トの大きさで構えられたら、チ-ズと言わなくたって笑うこと必定。
そのうち、これも重宝するのでしょうかね。
秋の夜長の楽しみが、また増えてしまいました。
コクワガタ
熱帯夜が続き、眠れないままに本を読んでいたところ、
机の上にバサッとなにやら硬い音がした。
一瞬ゴキブリ?と身構えたが、さにあらず。
そこにいたのは、鋼鉄色のコクワガタだった。
何で部屋の中にコクワガタ?と思いながらも、
とりあえずスイカをあげて虫かごに。
でもやはり、何で部屋にコクワガタが?
まあ我が家は古家なので、ヤモリもいるし、コガネムシもいるし、カネタタキもいるし、
コオロギもいるし…と思ってみるとコクワガタがいても不思議ではないと思えてきた。
それにしてもこのコクワガタ、立派なものだ。
小さくても存在感は抜群。
翌日、家のものがコガネムシを捕まえてきて、一緒に虫かごに入れてもいいかときいてきたが、「格が違います!」の一言で、却下してしまった。
三日ほど、虫かごに入れて眺めていたが、
こう暑くては虫かごの中も辛かろうと、庭に放してやった。
スイカが大好きで(キュウリはあまり好きではないらしかった)スイカから離れなかったので、
スイカごと庭に放してやったのに、たちまちどこかに姿を消した。
やはり、スイカもいいけれど、草や木の方がもっとよかったのだろう。
大きくなって戻っておいで!と言いたいところだけれど、
コクワガタは、コクワガタ。あれ以上大きくはなりませんよね。
富士山初登頂!
とうとう登ってきました、富士山に!!
富士山に登りたいと思いはじめてから、7・8年は経っているかもしれない。
このままいくと、思っているだけで終わってしまうかもしれないと危惧して、
今年の年賀状に小さく目標として、富士登山と書いた。
まずはアドバル-ンを揚げて自分を追い込まなければと思ったのだ。
いろいろ人から聞いたり調べたりしているうちに、
初心者はガイド付のツア-に参加するのがよいらしいということが分かり、7月はじめに申し込む。
申し込んだら後には引けない。
いろいろ登山用品を見に行ったり、買い込んだりと着々と準備を進め、
朝のウォ--キングをいつもより長めにやったりと、体調も整えていった。
そしてついに、7月28・29日の一泊二日で富士山に登ってきたのです。
正確には29日の午前4時頃、3、776メ-トルの富士山の最高峰の剣が峰に立ったのでした!!
アルファベット
毎夏、沖縄へ家族旅行に出かけるというNちゃん。
見て見てと、おもしろいものを持ってきてくれた。
沖縄土産の珊瑚だという。
がさがさ音をさせながら、お盆の上に並べていく手元をみつめているうちに、
それらはアルファベットということが解ってきた。
そして、珊瑚のアルファベットが、AからZまでお盆の上に勢ぞろいした。
中には判読が怪しいのもあるが、みごとにそろっている。
へぇ―すごいね!!とみんないっせいに感心。
Aにみえる珊瑚を手にしたのが、集めるきっかけになったとか。
そのうち家族も巻きこんで、砂浜にでるとみんなで下を向いて、
アルファベットに見える珊瑚はないかと探し回ったそうだ。
今年も沖縄に行くという。
「もっと完成度を上げてきま―す」 と、元気に夏休みに入ったけれど、
今年も泳ぐのそっちのけで、アルファベットを探しているのだろうか。
マ-ク
アトリエの床に描かれているこのマ-クは???
なんだか分からないけれど…
○じゃなく□だけれど…
かまうもんかとばかり、ケンケンパと遊び始めた子がいた。
その昔、まだ東京にも空き地がいっぱいあって、私たち子供は日が暮れるまでそこで遊んでいた。地面に棒切れで線を描いて、陣地取りや相撲(これは男の子)、石蹴りなどいろいろの遊びをしていた。何であんなに夢中になれかのかしらと思うほどに。
アトリエの子を見ていて、ふいにそんなことを思い出した。
子供って変わってないな―、地面に線一本あればどこででも遊べるんだと、一緒にケンケンパをしながらうれしくなってしまった。
ちなみにこの印、土曜日クラスのデッサンの椅子の位置を示すマ-クでした。
新学期
今日4月7日、アトリエの新学期が始まった。
アトリエに子供たちを迎え、滞っていた血が体中を流れていくのを感じた。
久しぶりに自分らしくなっていくうれしさと、仕事ができる喜びを強く感じた一日だった。
3月11日の大震災以後、心と体が遊離した状態が続いていた。
無常感に覆われ、無力な自分が情けなく、無気力に陥り動き出せずにいたのだった。
その状態からぬけだせそうなのは、今日の子供たちのおかげかもしれない。
そうに違いない。
今の私にできることは、子供たちの成長に寄り添いともに歩むこと、
今まで通りのことをを今まで以上に真剣に取り組んでいくこと、
と子供たちが再確認させてくれたのだ。
なにも大きなことはできないが、できることを精一杯やっていくしかない、と覚悟を決めた。
そして、やっぱりここが私の居場所だとあらためて思った。
ボンタンアメ
このパッケ-ジ、見たことのある方は多いだろう。
そして、このボンタンアメを食べたことのある方も多いことだろう。
もちもちして、甘酸っぱくて、文句なくおいしい。
これが嫌いという人にまだあったことがないほどだ。
今日、アトリエにこのボンタンアメの差し入れがあった。
大方の子は味を知っていて大喜び。
口にほおばると、はじめて食べる子もおいしいとたちまちとりこになってしまった。
「このボンタンアメ、先生の小さいころにもあったんだよ。いったい何時からあるんだろうね―」と話しながらパッケ-ジを見ていたら、お客様相談室の電話番号が目に飛び込んできた。
電話して聞いてみようということになり、早速電話した。
若い女性が応対してくれ 「大正15年からです」と教えてくれた。
「そんな昔からですか―」と驚くと、電話の方はしてやったりという声で「そうなんですよ」
「大正15年からというと、昭和元年からということですね」と私が言うと、今度は電話の方は「はぁ?」
あっそうか。若い人は大正15年が、昭和元年ということを知らないんだと悟り、丁寧にお礼を言い、電話を切った。
それにしても、大正15年から85年の超ロングセラ―商品だったのだ、ボンタンアメは!!
凄い!!凄すぎるこの歳月。
万感胸に迫り、ボンタンアメをいつもよりゆっくり、ゆっくりと味わったのでした。
明けましておめでとうございます
お正月は、前々から読みたかった本を積んで読書三昧の日々を送る予定だったのだが、雑用雑用で一向に本の山は減らず一日、二日と経ってしまった。
ならばと本を読むのは断念し、気分転換のため三日は思い切って出かけることにした。
無性に歩きたくなったのだ。
行き先はどこでもよかったのだが、まだ三が日でもあることだし明治神宮へ初詣に行くことにした。
最も初詣は近くの深沢神社ですでに済ませていたのだが、めでたいことは何度やってもいいだろう。
目的地は明治神宮、交通手段は徒歩と決め、水と飴を持って家をでた。
家から5分で駒沢公園通過。
駒沢の交差点で246号を右折。まだお正月休みとあって、さすがの246号も車の数が少ない。
三軒茶屋の交差点を一路渋谷へ
三宿、大橋を過ぎて道玄坂あたりから人が増えてきて、
渋谷に下っていくと人人人で、今年初めての渋滞に(人の)巻き込まれた。
やっと人ごみを抜けNHKを左に見て
修理中の代々木競技場を右に見て
めでたく明治神宮に到着。
ここまでの所要時間2時間。
2時間も歩きっぱなし(もっとも渋谷でトイレタイム少々)だったにもかかわらず、あまり疲れを感じず、むしろ2時間も歩いたの?と半信半疑の自分がいた。
歩いてみると、明治神宮も思いのほか近いのだった。
いよいよ今年2回目の初詣(2回目でも初詣というの?)と意気込んで、大鳥居をくぐり本殿に向かったところ予想もしなかった人の波にぶつかってしまった。
明治神宮は日本一初詣客の多いところだったと気づいても後の祭り。
せっかくここまできて、参拝しないで帰っては、罰があたるというもの。
遅々として進まぬ列に並んで待つこと1時間。
やっと本殿に進み無事参拝を済ませた。
帰りは?
もちろん原宿から電車利用。所要時間電車20分、徒歩15分で、帰宅。
文明の利器はやはり便利でした!!!
ということで、新年早々「思い立ったが吉日」とばかり行動に移してしまいました。
年賀状に、「今年は…年相応に…」ということを書きましたが、
年相応がどんなものか分からぬままに書いてしまったというのが本音です。
今年も、去年同様、またまた走り続けていく年になりそうです。
あちこち取りこぼしが多くでてくるかもしれませんが、なにとぞよろしくお願いいたします。
明日からアトリエの3学期が始まります。
今年もたくさんのいいことがありそうです。
なんたって2度も初詣にいったのですから。